輸入車EV販売が4ヶ月ぶり増、寄与した新型車の名前
日本自動車輸入組合(JAIA)が5日発表した11月の輸入車新規登録台数によると、外国メーカー車の電気自動車(EV)は前年同月比0・5%増の2195台で4カ月ぶりに増加となった。BMWミニが堅調を維持したほか、メルセデス・ベンツが10月に発売したスポーツ多目的車(SUV)「Gクラス」など新型車効果も寄与した。一方、中国・比亜迪(BYD)は同28・3%減の119台と伸び悩んだ。
EVは1―11月の累計で2万1232台まで積み上がった。2024年通年では、23年通年の2万2890台を超えて「6年連続で最高を更新できる見通し」(JAIA)だ。11月の外国メーカー車全体に占めるEVのシェアは同1・2ポイント増の12・0%だった。
EV失速が叫ばれる中、ハイブリッド車(HV)の人気は根強い。外国メーカー車のHV登録台数は6月以降プラスで推移。11月はプラグインハイブリッド車(PHV)を含むガソリンHV全体で同5・3%増の4132台となった。BMWは10月にPHVシステム搭載車を投入した効果もあり、台数増につながったとみられる。
EV以外を含む外国メーカー車全体では同9・5%減の1万8275台で11カ月連続の減少。一部のモデルで新型車投入の端境期に伴う影響が継続した。フォルクスワーゲン(VW)はSUV「ティークロス」などの受注が積み上がる一方、在庫切れの状況が続く。JAIAは「一定の時期には供給の問題は落ち着く」と見通す。
外国メーカー乗用車の価格帯別では「1000万円以上」が同11・4%増の3567台で2カ月ぶりに増加。11月単月の台数で最高を更新したフェラーリやランボルギーニなどが寄与した。「400万円以上1000万円未満」は同4・5%減の1万1035台と2カ月ぶりに減少した。
日本メーカー車を含む輸入車全体では、メルセデス・ベンツが同5・2%増の4621台でブランド別で2カ月ぶりの首位となった。