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BYDは最高更新も…輸入車登録、EV3カ月連続減

BYDは最高更新も…輸入車登録、EV3カ月連続減

BYDのセダン「シール」

日本自動車輸入組合(JAIA)が7日発表した10月の輸入車新規登録台数によると、外国メーカー車の電気自動車(EV)は前年同月比3・9%減の1906台で3カ月連続の減少となった。フォルクスワーゲン(VW)の「ID.4」など一部車種で受注に供給が追い付かない状況が見られた。中国EV大手の比亜迪(BYD)は同10・9%増の153台で、10月として最高台数を更新した。

BYDは6月発売のセダン「シール」が好調。EVではBMWミニも堅調を維持した。メルセデス・ベンツは10月23日にスポーツ多目的車(SUV)「Gクラス」のEVの受注を開始。1―10月の累計でEVは1万9037台まで積み上がっており「(2024年暦年で)2万台は到達できる」(JAIA)見通しだ。10月の外国メーカー車全体に占めるEVのシェアは同横ばいの12・0%だった。

EV以外を含む外国メーカー車全体では同3・2%減の1万5946台で10カ月連続の減少となった。一部のモデルで新型車投入の端境期に伴う影響が継続した。

外国メーカー乗用車の価格帯別では「1000万円以上」が同7・3%減の2658台で4カ月ぶりの減少。ただ、このうち「2000万円以上」に絞り込むとプラスとなり、10月としての台数で最高を更新したランボルギーニやアストンマーティンなどが寄与した。「400万円以上1000万円未満」は同9・8%増の1万212台と3カ月ぶりに増加した。

日本メーカー車を含む輸入車全体では、ホンダが同793・0倍の4758台でブランド別で3カ月ぶりの首位となった。インド生産の小型SUV「WR―V」が好調だった。スズキもインド生産のSUV「フロンクス」が大きく伸長し4位に入った。

日刊工業新聞 2024年11月08日

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