伸び際立つ…輸入EV車販売、44%増2.3万台
日本自動車輸入組合(JAIA)が4日発表した2023年度の外国メーカー車の輸入車新規登録台数によると、電気自動車(EV)が前年度比44・6%増の2万3807台に伸びた。欧州メーカーを中心とした商品群の拡充に加え、中国の比亜迪(BYD)などアジア勢の販売も貢献し、5年連続の増加となった。外国メーカー車に占めるシェアは同3・0ポイント増の9・7%に上昇した。
EV以外を含む外国メーカー車全体では5年連続の減少となる同0・5%減の24万4844台で、EVの伸びが際立つ結果となった。
ブランド別ではメルセデス・ベンツが同2・3%減の5万1534台と前年度実績には届かなかったが、9年連続で首位を守った。ランドローバー、ポルシェ、BYD、マセラティなど8ブランドが年度としての過去最高の台数を更新。BYDは同7・2倍の2026台だった。
外国メーカー乗用車の価格帯別では、1000万円以上が同17・1%増の3万8047台で9年連続の増加。400万円以上1000万円未満も3年連続の増加となる同4・4%増の14万455台だった。一方、400万円未満は同17・8%減の5万4102台で10年連続の減少となり、高価格帯の車種が輸入車販売を下支えする傾向が続いた。
24年3月単月の実績は、外国メーカー車全体で前年同月比1・3%減の2万8250台となり3カ月連続の減少。このうちEVは同44・9%増の2818台で2カ月ぶりにプラスに転じた。
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日刊工業新聞 2024年04月05日