最高時速320km超・想定価格6000万円前後…マセラティ「スーパースポーツカー」の特徴
マセラティジャパン(東京都港区、木村隆之社長)は、スーパースポーツカー「GT2ストラダーレ=写真」を日本で公開した。高いスポーツ性能を持つレーシングカー「GT2」とスーパーカー「MC20」の特徴を組み合わせた。炭素繊維部材の採用などにより、車両重量をMC20と比べて59キログラム軽量化。最高時速は320キロメートルを超える。2025年内の発売を予定し、想定価格は6000万円前後。
V型6気筒エンジンを採用し、最高出力は640馬力、最大トルクは720ニュートンメートル。車両前後に炭素繊維製のダクトを設置した。後方サイドのダクトは口径を拡大し、MC20に比べて空気流入量を16%増やしエンジン冷却効率を高めた。
専用設計のリアウイングなどにより、揚力を抑えて車を地面に押し付ける力(ダウンフォース)を強化。馬力を向上させつつ俊敏に運転しやすくした。内装は必要最低限のスイッチ配置など、運転を邪魔しないシンプルな設計にした。
マセラティジャパンの玉木一史取締役は「サーキットに限らず長距離も快適に運転できる」と自信を示す。
日刊工業新聞 2024年12月02日