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住友化学が自動車部材で訴求、「スーパーエンプラ」の実力

住友化学が自動車部材で訴求、「スーパーエンプラ」の実力

Kショー期間中に公開予定の試験車両

住友化学は液晶ポリマー(LCP)などのスーパーエンジニアリングプラスチックスを自動車部材へ展開する。これまで主に電子部品用途に販売していたが、高耐熱・高剛性といった特徴を生かし、新たに電気自動車(EV)分野を開拓する。新材料への関心が高い欧州の完成車・部品メーカーへ訴求し、3年後に採用決定を目指す。

炭素繊維を配合したLCPを使ったサスペンション関連部品などを試作し、試験車両に搭載。同関連部品はスチールに比べ55%程度の軽量化を実現した。衝突時の衝撃を吸収するクラッシュボックスはLCPの射出成形で生産でき、スチール溶接に比べ製造コストを低減する。

また、スーパーエンプラのポリエーテルサルフォン(PES)をモーターカバーなどに利用。同カバーを採用した戸田レーシング(岡山県矢掛町)の薄型インホイールモーターも試験車に搭載した。アルミニウム製カバーに比べ約30%軽量化でき、モーターに必要な放熱性も保持する。

試験車はウエストレーシングカーズ(三重県鈴鹿市)のレース車を基にし、同社などの協力を得て部品を製作した。走行試験や通常車との比較も行っている。19日にドイツで開幕する世界最大のプラスチック・ゴム展示会「K2022」の期間中に初公開する予定。


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日刊工業新聞2022年10月18日

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