「怖いくらい似ている」…パナソニックHDが開発した“AI松下幸之助”の回答
パナソニックホールディングス(HD)とPHP研究所は、パナソニックHD創業者・松下幸之助氏を再現した人工知能(AI)を開発した。同氏の著作物や講演・対談などのデータを学習させたAIに音声で質問すると回答を生成する。生前の松下幸之助氏の音声を再現して返答し、発言に合わせて映像の表情も動く。今後、パナソニックグループの経営理念に関する理解促進のための社内イベントや同氏の研究などに活用する。
AI開発の松尾研究所(東京都文京区)と共同開発した。「経営で一番重要なことは何でしょうか」と聞くと「経営において一番重要なことは、やはり『人間尊重』の精神でありますな」といった回答を示す。同氏を知る関係者からは「怖いくらい似ている」と精度を評価されたという。
発言集などのテキストデータ3400万文字分と、70歳時の音声48時間分を学習させた。
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日刊工業新聞 2024年11月28日