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業務・業界横断100億円事業…NTTがAI新会社

業務・業界横断100億円事業…NTTがAI新会社

「AIで貢献できる領域が迅速に広がる」と社家氏

NTTが26日に設立する、多様な人工知能(AI)が業務や業界を横断して互いに連携する連鎖型AIサービスを推進する新会社「NTT AI―CIX(エーアイシックス)」(東京都港区)は、2030年度に売上高100億円を目指す。サプライチェーン(供給網)を構成する各企業のデータを利活用して全体最適化を実現。人手不足など社会課題の解決を目指す。

新会社がコンサルティングから需要予測AIモデルの開発、連鎖型AIの基盤サービスまでを一括提供する。例えば、小売店とメーカー、物流業界の需要を予測する連鎖型AIの導入により、サプライチェーン全体で商品発注を最適化できる。

各企業や業界で共通利用できるシステムの範囲を整理して、顧客のデータに依存しないAIモデルに変換した汎用的なプラットフォーム(基盤)サービスの展開も予定する。将来的には売り上げの9割以上をプラットフォームサービスが占める見込み。

同社はNTTの研究開発(R&D)の一組織から発足する。資本金は19億5000万円でNTTが全額出資する。従業員は30人。NTTグループの事業会社でコンサルからサービス開発まで経験した人材が多い。

都内で記者会見を開いた、NTTエーアイシックスの社長に就任するNTTスマートデータサイエンスセンタの社家一平センタ長は「AI活用の課題とデータは顧客の現場にある一方でAIモデル開発の技術力はR&D組織にあり、ジレンマがあった。R&D自らが顧客とつながり続けることで、AIで貢献できる領域が迅速に広がる」とした。

日刊工業新聞 2024年08月26日

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