最高出力830馬力…「フェラーリ」新型車が示す未来志向の全容
フェラーリ・ジャパン(東京都港区、ドナート・ロマニエッロ社長)は11日、新型車「Ferrari 12Cilindri(ドーディチチリンドリ)」の発表会を都内で開いた。フェラーリの“レガシー”である総排気量6496ccの自然吸気12気筒エンジンを継承。エンジンの最高出力は830馬力、最高回転数は毎分9500回転に向上し、レース生まれの走りと汎用性を両立する。日々の走行に加え、サーキットでの走行にも適している。価格は消費税込みで5674万円から。
新しい8速デュアルクラッチ・トランスミッションを搭載。シャシーは総アルミニウム製に刷新し軽量化を図り、ねじり剛性を向上させた。デザインは宇宙船のような新しいデザインを採用し、「未来志向のフェラーリ」を示した。
12気筒エンジンの市場ニーズは高く、フェラーリヘッドオブプロダクトマーケティングのエマヌエレ・カランド氏は「これからも12気筒は変わらず維持していく」と強調した。新しい排気システムは欧州や中国などの排ガス規制に準拠している。
日刊工業新聞 2024年6月12日