価格1000万円以上は20%増…輸入車販売、高額帯の好調続く
日本自動車輸入組合(JAIA)が6日発表した8月の外国メーカー車の輸入車新規登録台数によると、電気自動車(EV)の比率が前年同月比7・5ポイント増の12・1%となり単月で過去最高となった。台数は同2・6倍の2044台で、13カ月連続で前年同月を上回った。主要ブランドのEV商品群の拡充が奏功した。EV比率が10%を超えるのは2022年11月の10・4%以来となる。
一方、外国メーカー車の輸入車新規登録の総台数は同0・4%減の1万6886台となり、22年9月以来11カ月ぶりのマイナスとなった。高価格帯の車種は堅調に推移したが、一部メーカーの供給不足などが響き全体としては微減となった。
乗用車の価格帯別では購買意欲の継続を背景に、1000万円以上が12カ月連続の増加となる同20・1%増の2310台、400万円以上1000万円未満が13カ月連続の増加となる同13・8%増の1万580台だった。一方、400万円未満は同30・0%減の3335台で25カ月連続の減少となった。
ブランド別ではメルセデス・ベンツが22年3月以降、18カ月連続の首位となった。高価格帯車種が好調なランドローバー、販売店の新設が続く中国・比亜迪(BYD)など5ブランドが8月単月としての台数で最高記録を更新した。
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日刊工業新聞 2023年09月07日