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売上高100億円規模へ、加賀FEIが小型無線モジュールをタイで量産する狙い

売上高100億円規模へ、加賀FEIが小型無線モジュールをタイで量産する狙い

無線モジュールはIoT機器などに使われる(加賀FEIが手がける「EB2840AA2」)

加賀電子傘下の加賀FEI(横浜市港北区、塚本剛社長)は、太陽誘電から譲り受けた小型無線モジュールの海外生産に乗り出す。2024年春をめどにタイで量産を開始。事業継続計画(BCP)の観点で生産拠点を増やす狙いがある。IoT(モノのインターネット)化を背景にした無線モジュールの需要増も見込み、生産能力を増強する。27年度には無線モジュール関連事業で22年度比約80%増となる100億円規模の売上高を目指す。

従来、当該の小型無線モジュールは太陽誘電テクノソリューションズ(群馬県高崎市)の八幡原工場(同)で生産している。今後、加賀電子の電子機器製造受託サービス(EMS)拠点であるタイのアマタナコン第2工場(チョンブリー県)で一部の製品の生産を始める。当面は八幡原工場とアマタナコン第2工場の両拠点で生産を継続する。アマタナコン第2工場フル稼働時の生産能力は年間300万―400万個を想定する。

タイのアマタナコン第2工場で無線モジュールを生産する

ワイヤレスLANに対応した無線モジュールの全製品と、近距離無線通信規格「ブルートゥース」に対応した無線モジュールの一部をタイに移す方針。海外生産により海外顧客への輸送時の利便性や、コスト競争力が高まる見通し。

アマタナコン第2工場に従来備わる設備を無線モジュールの製造に用いるほか、国内の設備を移管したり無線モジュール専用の工程に必要な設備を新たに導入したりする計画。設備投資額は数億円を見込む。

加賀FEIは22年に太陽誘電の小型無線モジュール事業を譲り受け、受注を始めた。無線モジュールは「CONTINECT」(コンティネクト)ブランドで展開。22年度は1000万個を販売した。ただ、生産は太陽誘電の拠点で行ってきた。

無線モジュールは主にIoT機器で使われる。例えば照明器具に無線モジュールを組み込むことで無線での調光を可能にする。電子錠や電動歯ブラシに搭載する例もある。


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日刊工業新聞 2024年1月23日

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