FDKがリチウム一次電池の生産体制再構築、生産増強も検討
FDKは鳥取工場(鳥取県岩美町)のリチウム一次電池の生産体制の再構築を2023年度内にも完了させ、24年度には再構築した既存ラインを本格稼働する。鳥取工場では従来、3棟のうち1棟でリチウム一次電池を生産していたが、作業効率向上のため2棟に拡充した。リチウム一次電池はスマートメーター(通信機能付き電力量計)などに使われる。将来的なスマートメーター市場の拡大を見据えた生産能力の増強も検討していく。
再構築に要した投資額は十数億円。2棟の間を渡り廊下でつなぎ、作業効率を高めた。FDKは従来、鷲津工場(静岡県湖西市)でもリチウム一次電池を生産していた。製品開発の効率や生産性を向上する観点などから、鳥取工場に拠点を集約すると22年3月に発表していた。
長野良社長は生産能力の拡大について「どのタイミングで行うかは需要次第」とした。
日刊工業新聞 2024年01月11日