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理研・富士通が連携…世界最高水準の演算処理能力「新スパコン」がバルセロナで稼働する

理研・富士通が連携…世界最高水準の演算処理能力「新スパコン」がバルセロナで稼働する

バルセロナスーパーコンピューティングセンターは、マレ・ノストルム5を稼働する

スペイン国立のバルセロナスーパーコンピューティングセンター(BSC、バルセロナ)は、スーパーコンピューターの最新バージョン「MareNostrum(マレ・ノストルム)5」を21日(現地時間)に稼働すると明らかにした。世界最高水準の演算処理能力を有し、50%を欧州連合(EU)、36%をスペイン、残りの14%をトルコとポルトガルが出資した。本格稼働には数週間を要するとみられる。

マレ・ノストルム5の演算性能は約300ペタフロップス(ペタは1000兆、プロップスは浮動小数点演算能力)で、処理能力は欧州で3位、世界で8位となる見通し。EUの研究資金プログラムやスペインの公的研究募集で選ばれた科学分野の研究や企業との共同研究に活用される。

BSCは2005年に開所した。コンピューターサイエンスや生命科学、地球科学、科学・工学分野に関する900人超の研究員を擁するリサーチセンターを持つ点を強みとしている。

理化学研究所とはデジタルツインや気候変動などの分野で連携している。23年5月からは富士通との間で、病理写真やゲノムデータといった複数の診断結果を組み合わせたマルチモーダルヘルスケアデータなどの領域で共同研究を開始。日本の企業や研究機関との関わりも深く、新バージョンの公開でさらなる連携が期待される。

日刊工業新聞 2023年12月13日

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