ニュースイッチ

山善は下方修正…機械工具商社8社の4-9月期で分かれた明暗

海外事業の動向カギ

機械・工具商社8社の業績はコロナ禍から回復基調にあるものの、海外事業の動向などで明暗が分かれた。2023年4―9月期連結決算は4社が増収営業増益、4社は減収営業減益となった。24年3月期通期は5社が増収営業増益を見込むが、下期への慎重な見方を崩さない。

機械・工具商社8社の業績

山善は9月に24年3月期通期予想で売上高を5月公表比250億円減、営業利益を同20億円減とするなど下方修正した。工作機械の売上げが低調で、海外事業は主力地域の中国で景気減速の影響を受けた。社内人材システムの償却負担増や人員増加による人件費増など、人材関連の先行投資も減益要因になった。半導体関連需要については「戻りは国内、海外ともに24年下期以降を想定する」(経営企画部)としている。

ユアサ商事の23年4―9月期は、国内の電気自動車(EV)関連投資やロボットシステムの販売拡大により工業機械部門の売上高が前年同期比9・2%増の577億円と堅調だった。海外事業はタイなどの東南アジアに注力し、中国減速の影響は軽微に抑えた。

今後の成長のカギとなるのが海外市場の攻略だ。椿本興業の春日部博取締役専務執行役員は、「中国の日系企業は好調。タイやベトナムで設備投資案件も増えている」と認識。山善も成長が見込まれるインド市場に注力する方針だ。


【関連記事】 工作機械の再編劇、次はどこで起こる?
日刊工業新聞 2023年11月22日

編集部のおすすめ