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水素燃料多目的船、商船三井など世界初のAiP取得

水素燃料多目的船、商船三井など世界初のAiP取得

水素燃料多目的船(1万7500重量トン型)(完成予想図)

商船三井など5社は水素を燃料とする多目的船について、液化水素燃料タンクや水素燃料関連設備の配置案と設計思想に関する基本設計承認(AiP)を日本海事協会から取得した。大型低速2ストローク水素燃料エンジンを主機関として搭載する船舶に関するAiP取得は世界で初めてという。

同船舶は国の支援事業の一環で、2027年度ごろから2年間の実証運航を行う予定。これに先立ち、26年度までにジャパンエンジンコーポレーションが大型低速2ストローク水素燃料エンジンを、川崎重工業がMHFS(燃料タンクと燃料供給システム)を同船舶に搭載する。また、商船三井と商船三井ドライバルク(東京都港区)は同船の船主・運航管理を行い、尾道造船(神戸市中央区)は同船の開発・建造を担当する。

日刊工業新聞 2023年10月24日

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