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偏頭痛、発作ない「間欠期」のケアが不十分

偏頭痛、発作ない「間欠期」のケアが不十分

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日本イーライリリー(神戸市中央区、シモーネ・トムセン社長)は、片頭痛発作がない「間欠期」の不調を主治医と相談することで適切な治療につながり、治療満足度が高くなるという調査結果を公表した。片頭痛治療は発作が起こった時の急性期治療から、予防薬で痛みの程度や回数を低減する予防療法にトレンドが移っている。一方で診察時は発作の回数や程度の話が中心で、間欠期の不調の対話が不十分な現状も明らかになった。

片頭痛発作がない時の不満・支障はあるが、医師に伝えていない理由

調査結果では片頭痛発作時に患者の83%、発作間欠期に75%が困りごとや支障を抱えていることが分かった。だが、発作中の日常生活への影響を主治医に話している患者が61%に対し、間欠期の影響を話している患者は46%にとどまった。間欠期の不満・支障を医師に伝えない理由は「医師に伝えても状況が変わらない思うから」が最も多く、「どこまで相談していいか分からない」「うまく説明できない」といった回答を上回った。

片頭痛は日本では約10人に1人が患っていると言われ、男性の3・6%、女性の12・9%が抱える神経性の疾患。患者に適した片頭痛治療の実現やアップデートには「片頭痛発作がない時の日常生活への支障についても医師と患者双方向から積極的にコミュニケーションをとることが重要」と、寿会富永病院頭痛センターの團野大介副センター長は指摘する。

調査は日本イーライリリーを調査主体とし、頭痛センター医師らの監修を受けて6月末から7月中旬にかけて実施した。(神戸)

日刊工業新聞 202310月10日

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