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「モビリティショー」26日開幕…過去最多の475社出展、目玉展示は?

日本自動車工業会(自工会)は4日、東京・有明の東京ビッグサイトなどで26日―11月5日に開く「ジャパンモビリティショー2023」の出展者が前回発表の400社からさらに増えて475社になったと発表した。そのうち90社がスタートアップとなっている。出展者はさらに増える可能性がある。

前回までの「東京モーターショー」の出展者は1995年の361社が最も多かった。今回は自動車からモビリティー全般に対象を広げたことで多くの出展が集まっている。

海外メーカーでは中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)など完成車メーカー3社を含む19社が出展する。 未来の東京の街とモビリティーを映像や実機で見せる目玉展示「トーキョーフューチャーツアー」には、177社が参加し、約100のモビリティーが登場する。超小型や立ち乗り型など生活に身近なモビリティーに試乗することもできる。映画「ゴジラ―1・0(マイナスワン)」と協力し、ゴジラに破壊された街の復興のために活躍するモビリティーの実機を動かして紹介するコーナーなども設ける。

住友ゴム/タイヤ性能変化、新発明ゴム技術

住友ゴム工業は4日、「ジャパンモビリティショー2023」で、凍結などの路面状況に応じてタイヤの性能が能動的かつ可逆的に変化する新発明のゴム技術「アクティブトレッド」の詳細を初公開すると発表した。

来場者向けにゴムの性質変化を体感できるアトラクションも用意する。同ショーではダンロップブランドとしてブース出展する。

タイヤがセンサーとなり路面状況を可視化する独自技術「センシングコア」なども紹介。自動車のCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)や、サステナブル(持続可能)な社会のニーズに対応する先進的な取り組みを披露する。

自動車整備人材協議会・国交省/小学生向け整備士体験会

自動車整備人材確保・育成推進協議会と国土交通省は4日、東京・有明の東京ビッグサイトなどで26日―11月5日に開催される「ジャパンモビリティショー2023」で、小学生向けの整備士体験プログラムを出展すると発表した。整備士用のつなぎ作業服を着て、自動車の日常点検や整備のほか、エンジンの分解・組み立て、大型車のホイールナットの緩み点検などを体験できる。

所要時間は車の点検・整備体験とエンジン分解・組み立て体験がそれぞれ約30分。

体験はブースの受付で予約が必要。先着順で無料で参加できる。保護者の同伴が必要になる。

未就学児が予約なしでも参加できるボルト・ナットの締め付け体験も用意する。


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日刊工業新聞 2023年10月05日

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