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1人乗り小型電動4輪、山田製作所が来夏発売予定

1人乗り小型電動4輪、山田製作所が来夏発売予定

小型電動4輪車「Lactivo」の量産モデル。免許不要なため、返納後の高齢者の移動手段などとして提案する

山田製作所(群馬県伊勢崎市、佐藤賢社長)は、2024年夏の発売を予定する1人乗りの小型電動4輪車「Lactivo(ラクティボ)」の量産コンセプトモデルを開発した。免許が不要な特定小型原動機付き自転車。自動車免許返納後の高齢者の移動手段などとして提案する。23年11月から群馬県渋川市の職員の移動に利用する実証を始め、24年夏をめどに観光地でのレンタルや一般販売の開始を目指す。

ラクティボは自転車と同様のハンドルに取り付けたアクセルを、右手の親指で操作して走行する。走行モード時の最高速度は時速12キロメートル、歩行モード時は同6キロメートル。車載バッテリーは7時間でフル充電でき、航続距離は30キロメートル。

車両重量は35キログラム。タイヤは直径10インチ。本体寸法は長さ1300ミリ×幅580ミリ×高さ1100ミリメートル。座席の下に買い物かごを収納できる。積載可能重量は運転者と荷物を合わせて100キログラム。20度までの坂道を登坂できる。

24年夏の発売を目指して販売代理店などのパートナーを探すほか、自社でのインターネット販売なども検討している。観光施設や公園内などの法人利用から、高齢者や若者の個人利用も想定する。価格は25万円程度を目指す考え。

山田製作所はホンダなどの自動車メーカー向けにポンプやステアリング部品を供給するサプライヤー。小型電動4輪車の開発と事業化は新規事業として取り組んでいる。

日刊工業新聞 2023年09月20日

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