生成AI活用で「大規模言語モデル」開発者支援、AWSが始める日本独自施策の中身
アマゾンウェブサービスジャパン(AWSジャパン、東京都品川区、長崎忠雄社長=写真)は3日、生成人工知能(AI)を用いて高度な文章生成や自然言語処理を行う「大規模言語モデル(LLM)」の開発者を支援する日本独自の施策を発表した。総額600万ドル(約8億6700万円)を投じ、日本国内に法人や拠点を持つ最大10程度の企業・団体を対象にLLM開発に必要な支援を行う。
具体的には「数十億から1000億パラメーター以上の規模のLLMの事前学習を予定している企業」(AWSジャパン)を想定する。選定後は8―11月にかけて、それぞれ開発支援を行う。11月末までに成果物を出す予定だ。
支援策では第1段階として利用する基盤モデルやフレームワーク(枠組み)などの選定について参加者ごとにガイダンスを実施。その上で、AWSの技術者がハンズオンで支援する。開発したLLMのビジネス活用も支援する。
長崎社長は同日の会見で「今回はLLMと日本に特化した独自施策であり、日本発の試みだ。顧客の声に耳を傾けるという当社の姿勢に1ミリメートルのブレはない」と、意気込みを語った。
日刊工業新聞 2023年月7月4日