セブンーイレブンが実証、環境に優しい店舗の全容
セブン―イレブン・ジャパンは8日、店舗の環境負荷を低減する実証実験を「セブン―イレブン三郷彦成2丁目店」(埼玉県三郷市)で始めたと発表した。日立製作所やリコー、サンデン・リテールシステム(東京都墨田区)と連携、各社の技術を集め、省エネルギー、創エネ、蓄電ができる店舗にする。実証実験の効果を検証し、カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)の取り組みを加速する。
省エネでは全体最適化を目指し、個別の省エネ設備や空調設備の使用状況を把握、制御するためにエネルギーマネジメントシステム(EMS)を導入する。安価な夜間電力活用した可動式蓄電池「バッテリキューブ」の有効的な運用方法なども分析する。店舗内ではオープンチルドケースにつけるエアーカーテンの追加で冷気漏れを抑制し使用電力を低減する。
創エネでは、屋外のほか店内の照明や窓ガラスに当たる光などで発電する次世代太陽電池を設置する(写真)。畜エネで活用する「バッテリキューブ」は、電気自動車(EV)など電動車両の中古バッテリーを再利用した蓄電池システムで、EMSと連動させて制御する。
日刊工業新聞 2023年06月09日