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ECで商品の手触り再現可能に、ドコモなどが開発した「触覚共有基盤技術」の中身

NTTドコモ慶応義塾大学の南澤孝太教授、名古屋工業大学の田中由浩教授らは、相手の感度特性に合わせて触覚を再現する触覚共有基盤技術を開発した。触った時の振動を計測し、映像や音声と同期して共有する。EC(電子商取引)では商品の手触りまで再現された購買体験を叶えられるようになる。

名古屋工大が触覚の計測デバイス、慶大が触覚の再現デバイス、ドコモが共有基盤を開発した。

振動を圧電素子で電気信号に変え、低遅延通信で送り、振動子で触覚を再現する。触覚は個人によって知覚しやすい周波数が変わるなどの違いがあった。個人の感度特性に応じて感じやすいように振動を調整する。

感覚をデジタルに記録できると、複数人で感覚を共有したり、過去のデータを参照したりできる。医療手技の感覚や伝統工芸品の質感などを共有できるようになる。

今後、五感や感情の伝達に技術を拡張し、ウェルビーイング(心身の幸福)社会の実現につなげる。

日刊工業新聞 2023年01月27日

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