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日常使いにこだわった燻製器 細かな工夫と技術の高さが光る

【FACTORY'S GOODs】タキオン「smoke-pod」

コロナ禍を切っ掛けに、自宅でちょっと凝った料理に挑戦するという人は増えている。そんなニーズをとらえ開発されたのが、「smoke-pod」だ。四角い深型の鍋のように見えるが、蓋を開けると二段の網がセットされている。底に燻製チップを敷き詰めたうえで網の上に好きな食材を置き、家庭用コンロに10 分~ 20 分ほどかければそれだけで燻製が出来上がる、「おうち燻製器」なのだ。

【深絞りの加工技術が光る】
 同製品を設計・開発したのは愛知県安城市内に工場を構えるタキオン。自動車関連部品などの試作プレスを行っており、今回の「smoke-pod」にもその技術はいかんなく発揮されている。

「『smoke-pod』の素材はSUS 430 で、絞り深さは65 mm。シワや割れを出さず絞るのはもちろんのこと、平面度を出すた めに修正型を使用して整えるなど普段の加工でも使う技術を活用しています」
 そう話すのは「smoke-pod」の開発の中心となった同社の杉山恵一社長だ。同製品は一般家庭で使用される、究極の「外観 部品」。絶妙なカーブや表面の滑らかさなどに気を配った。

家庭用であることにこだわって近年、加工メーカーの自社製品として燻製器が発売されることは多いがそのほとんどが「ア ウトドア」用。しかし、「smoke-pod」はアウトドアでの活用も可能だが、あくまで「家庭用」。 そのため、日々の生活で使いやすいよう、デザイン・加工上も多くの工夫を施している。例えば、四角にしているのはより沢山食材を置けるようにしたかったため。四つ角のR を大きくとったのはスポンジで簡単に洗いやすく、食洗機でも汚れが取れやすくするためだ。

【専用レシピでより使いやすく】
 「smoke-pod」はクラウドファンディング「マクアケ」で2022 年2 月からプロジェクトをスタート。目標の20万円を大きく超えた4,859,020 円を達成。7 月から一般販売の予定だ。「専用のレシピブックも製品と一緒にお届けしますので、季節の食材も使いながら長く楽しんでもらえたら」と杉山社長。今後もシリーズとしてさまざまな自社製品を開発していく。

商品情報

商品名:smoke-pod
用途:家庭用コンパクト燻製器
サイズ(mm):184X154X110(本体+蓋)
価格(税込):19,000円

企業紹介

(株)タキオン tachyon
所在:〒444-1165 愛知県安城市野寺町宝殿26-1
従業員数:18名
主な製造品:精密プレス部品の製作(開発・試作・小ロットの量産品・補給品)、各種治具の設計製作 、リバースエンジニアリングによる部品複製サービス

こんな形の部品を、こんな風に機械や建物の中で使いたい。しかし、その形で使えるだろうか・・・そんな疑問はモノづくりの現場でしばしば持ち上がる。そんなときに活躍するのが「試作メーカー」。短い期間で限られた機械と人の「発想力」を駆使して求める「形」を実現する、技術集団だ。求められる形状を実現するためにはどこがネックになるかを瞬時に見極め、うまくいかない個所もすぐさま修正。依頼主は試作部品を使わなければ機械や車を開発できない。数え切れないほどの試作が日々のめまぐるしい技術進歩を影で支えている。

FACTORY’S GOODs 詳細情報

10月開催 BtoB展示&ポップアップストア @東京ビッグサイト
会期:2022年10月19日(水)〜21日(金)10:00~17:00
会場:東京ビッグサイト西4ホール F-01(東京都江東区有明3-11-1)
入場登録:要 (お申し込み https://autumnfair.nikkan.co.jp/
日刊工業新聞社など主催の7つのビジネス展示会との併催です。申し込みサイトは2022洗浄総合展、Japan Robot Week 2022、VACUUM2022真空展、SAMPE Japan 先端材料技術展2022、スマートファクトリーJapan2022、高精度・難加工技術展2022、表面改質展2022と共通です。
入場料:入場登録者、招待券持参者、中学生以下は無料

11月開催ポップアップストア @WITH HARAJUKU
会期:2022年 11月18日(金)〜19日(土)11:00~18:00
場所:WITH HARAJUKU(東京都渋谷区神宮前1-14-30)
入場登録:不要
入場料:無料

特設Webサイト:https://biz.nikkan.co.jp/brand/factorysgoods/

展示会スポンサー

日進工具株式会社
 株式会社ソディック
 牧野フライス精機株式会社
 碌々産業株式会社
 株式会社牧野フライス製作所
 一般社団法人日本工作機械工業会
 株式会社アマダ
 モノづくり日本会議

プレス技術2022年8月号一部加筆

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