「ホーロー」を活用したアート作品が面白い
タカラスタンダードは、金属表面にガラスを焼き付けた材料「ホーロー」を活用したアート作品を公開した。大阪出身の美術作家である川田知志氏と共同で、ホーローの板に描いた絵を複数のパネルに分け配置した3メートル×3メートルの作品を制作。川田氏が手がける壁画の凹凸を表現するため、複数のパネルの配置を工夫し立体的な作品に仕上げた。今後、ホーローを活用したアートの事業化も視野に入れる。
川田氏が日本海側の漂流物をモチーフにした原画を1カ月かけて描き、撮影。同社が画像データを基にホーローの板にインクジェットを吹き付けガラス内に定着させた。その後、板をレーザーで複数のパネルに切り、展示した。
渡辺岳夫社長は「この5、6年でホーローの技術は進化したが、まだ満足していない。アーティストと一緒に仕事することで社員は刺激を受け、次の技術革新につながる。さらにコラボレーションを通じてホーローの認知度を上げたい」と述べた。
日刊工業新聞2022年8月25日