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日産の新型「エクストレイル」好調、2週間で受注1.2万台超の要因

日産自動車は、スポーツ多目的車(SUV)「エクストレイル=写真」の受注が、7月25日の発売から約2週間で1万2000台を超えたと発表した。岡部龍太チーフマーケティングマネージャーは受注好調の要因について、約9年ぶりの全面改良もあり「市場の期待感が高まっていた」と述べた。一方、受注生産が必要なグレードの納期は約5カ月後となる12月末前後。部品不足に伴う生産制約の影響の抑制が課題となりそうだ。

新型エクストレイルは独自技術「eパワー」を同車として初搭載したハイブリッド車(HV)専用車とした。独自の4輪駆動(4WD)技術「eフォース」や可変圧縮比エンジンの採用などで、走りの力強さと静かさを両立した。

駆動方式別では購入予定者のうち9割以上が4WDを選択。車高が高いSUVは乗り慣れないと頭が振られる感覚を覚えるが、岡部氏はeフォースの採用などで「SUVに乗車しているのを忘れるようなスームズな走りが受け入れられた」と分析する。

すぐに引き渡し可能な現状の店頭在庫は約2000台。全国約2100店舗ある販売店に1台ずつの割合で、納期をこまめに伝えるなど顧客との意思疎通を密に対応する。

日刊工業新聞2022年8月9日

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