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パナソニックHDがまとめた環境行動計画の全容

パナソニックHDがまとめた環境行動計画の全容

環境行動計画を発表するパナソニックHDの楠見社長

パナソニックホールディングス(HD)は、2024年度までのグループ環境行動計画を策定した。24年度までの数値目標でグループ37工場を二酸化炭素(CO2)ゼロ工場にし(20年度は7工場)、20年度を起点にCO2を1634万トン削減する。

50年までにグループで3億トン以上のCO2削減貢献インパクトの創出に取り組む中で「24年と30年のマイルストーンの解像度を上げた」(楠見雄規社長)と50年の目標達成に弾みをつける。

30年には全グループ工場のCO2排出量をゼロにするほか、「社会への削減貢献量」を9300万トンと掲げた。空質・空調機器の連携制御でエネルギーロスを最小化するソリューションの開発や、欧州で需要拡大するヒートポンプ式温水暖房機の増産、純水素型燃料電池の技術向上、システム拡販などで取り組みをけん引する。

楠見社長は同社が独自に定めるCO2削減貢献量の指標は「IEC(国際電気標準会議)などで規格化が進む一方、グローバルコンセンサスに至っていない」と指摘する。このため「制度が世界中に広がれば、ますます取り組みが広がる。CO2削減への貢献がグローバルコンセンサスを得る動きになると確信している」とし、今後は有識者などとの議論を働きかけていく方針を示した。

日刊工業新聞 2022年7月14日

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