日野自動車が初投入、「小型EVトラック」で図る差別化

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投入する小型EVトラック「日野デュトロZ EV」(日野自動車提供)

日野自動車は月内にも電気自動車(EV)トラックを発売する。同社がEVトラックを発売するのは初めて。羽村工場(東京都羽村市)で量産する。エンジン認証の不正などで国内販売が低迷する中、カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)に向けた戦略製品を投入し、中長期の成長につなげる。

発売するのは小型EVトラック「日野デュトロZ(ズィー) EV」。航続距離は約100キロメートル。ラストワンマイル(目的地までの最終区間)輸送での活用を想定する。ドライバーが車両から降りずに荷台で作業できるように運転席と荷台をつなげた「ウォークスルー構造」のタイプも展開する。荷台は通常80センチメートルほどある高さを40センチメートル程度まで下げ、作業者が乗り降りしやすくした。2017年に国内で初めて小型EVトラックを発売した三菱ふそうトラック・バスと差別化を図る。

ヤマトホールディンス(HD)傘下のヤマト運輸は、日野自のウォークスルー構造のタイプの小型EVトラックを使った実証実験を6カ月間実施。有用性が確認できたため導入する方針を示している。

小型EVトラックの国内市場をめぐっては、物流企業による脱炭素の動きを背景に、開発競争が激しくなっている。三菱ふそうは数年内に航続距離、サイズが異なるモデルを発売しラインアップを拡充する。いすゞ自動車も22年度内に小型EVトラックを投入する。

日刊工業新聞 2022年6月23日

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