脳五感・革新バイオなど研究推進…島津製作所が新研究棟、社長が寄せる期待
島津製作所は、先端分析、脳五感・革新バイオ、人工知能(AI)などの研究を推進する新研究棟「SHIMADZUみらい共創ラボ」(京都府精華町)の開所式を開いた。関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)にある基盤技術研究所内に開設。社内外の交流・連携を加速し、オープンイノベーションによる新しい価値創造や社会課題解決を目指す。
新研究棟は4階建てで、延べ床面積は1万4626平方メートル。既存設備の改修を含め、投資額は約85億円。約180人が研究開発に従事する。
オフィスエリア(写真)では柱のない1500平方メートルのワンフロアに各分野の研究員を集め、さまざまな技術分野の交流を促す。化学・物理・バイオ・人の4分野ごとに整備したラボエリア、協業先と共同実験ができるオープンクロスラボ、320人を収容できるホールも設けた。山本靖則社長は「協業が一つでも多く始まることを願う」と期待を寄せた。
日刊工業新聞2022年5月27日