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東芝が世界初の商用化、量子暗号通信の試験サービスを始めた!

東芝が世界初の商用化、量子暗号通信の試験サービスを始めた!

東芝デジタルソリューションズが提供するQKDシステム

東芝と東芝デジタルソリューションズ(川崎市幸区)、英通信事業者のBTグループは、ロンドンで量子暗号通信の商用向けメトロ(都市区域)ネットワークのトライアルサービスの提供を始めた。量子暗号通信で複数の拠点を結ぶ通信環境をサービス提供するのは世界初。コンサル会社のアーンスト・アンド・ヤング・グローバル(EY)が、ロンドン周辺の拠点間を接続し、量子鍵配送(QKD)が安全にデータを転送できるか検証する。

BTグループのオープンリーチ(ロンドン)が提供する光ファイバー網を使い、東芝デジタルソリューションズが量子暗号通信のためのQKDシステムと鍵管理システムを提供する。ロンドン市内で事業展開する顧客企業をつなぎ、通常の光ファイバーを使うQKDによって実拠点間の重要情報を安全にデータ通信できるようにする。

QKDは機密データを保護する暗号鍵を光ファイバー上で光子にのせて伝送する。光子に何かが触れると必ず状態が変化する量子力学的な性質を利用して、第3者による鍵の盗聴を検知できる。量子コンピューティングを用いたサイバー攻撃からネットワークやデータを守るために必要な技術としている。

日刊工業新聞2022年4月28日

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