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家庭で使うタオルは半年で「菌塊」が…花王が発見

花王は家庭で使用されるタオルに半年ほどで菌のか塊(バイオフィルム)が形成されるという研究結果をまとめた。菌種は手指などに存在するモノと異なり、植物の根付近にみられる菌が独特の集合体を形成することも分かった。繊維製品によって菌種や課題が多様であり、それぞれを解決できる洗浄技術の開発に生かす。

24家庭にタオルを配り使用と洗濯を繰り返し、2カ月ごとに調査した。時間経過とともにバイオフィルム形成により色の変化が顕著となり、菌の数と多糖、たんぱく質などが増えることが分かった。

菌は表面近くのパイル部には見られず、奥の平織り部に詰まっていることを発見。菌種は皮膚に存在する種類がほとんどなく、過去に報告例の少ないブレバンディモナス属細菌やオーレイモナス属細菌などが見つかった。これらは植物の根に多く存在。動きにくく水分が残りやすいという糸の環境に適した菌種が残った可能性を示唆した。

繊維製品の素材や織り方などの違いで付着する菌種や付き方が変わることを踏まえ、さまざまな繊維製品でのバイオフィルムについて研究を進める。

日刊工業新聞2022年4月21日

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