ソーシャルプロダクツ・アワード、受賞作品をまるっと紹介
ソーシャルプロダクツ普及推進協会(東京都中央区、江口泰広会長)は「ソーシャルプロダクツ・アワード2022」を決定し、大賞に起点(福島県いわき市)の繊維商品「シオメ」を選んだ。いわき市で有機栽培した綿花をタオルなどに製品化して東日本大震災からの復興に貢献している点が評価された。酒井悠太社長は「環境共生するシンプルな行いを実践し、積み重ねていくことが大切」と喜びをかみしめた。
生活者審査員賞にはオイカワデニム(宮城県気仙沼市)の「地域資源メカジキの角を利用したジーンズ」を選出した。同社は廃棄物となる角を糸に加工する技術を確立した。及川洋社長は「用途がないから捨てるのが当然だったが、地域での価値への認識を変えようと思った」と開発の動機を語った。ネキスト(東京都港区)の繊維くずを再生したアパレル商品「アップサイクルリノ」、G―Place(京都府長岡京市)の廃棄間近の食品販売サイト「タベスケ」も受賞した。
ソーシャルプロダクツ・アワードはデザインや機能、社会性を持つ商品を表彰しており、今回で9回目。受賞作品は3月1日まで大丸東京店(東京都千代田区)で展示販売している。
日刊工業新聞2022年2月25日