ニュースイッチ

ヤマトHD「物流eVTOL」実現へ、協業するスタートアップの正体

ヤマトHD「物流eVTOL」実現へ、協業するスタートアップの正体

飛行する物流eVTOL(イメージ)

ヤマトホールディングス(HD)は、オーストリアの電動垂直離着陸機(eVTOL)スタートアップのサイクロテックと共同で、強風下でも狭い土地に正確に着陸できる物流eVTOLの有効性をシミュレーションで証明した。今後、物流分野での配達実現に向けて開発を進めるなど、協業を深めていく。

サイクロテックは回転面に翼を垂直に取り付けた船舶などで使う「シュナイダープロペラ」を元に、独自の航空機用推進器(サイクロローター)を使ったeVTOLや「空飛ぶクルマ」などの開発を手がける。

同社のローターは推力を360度偏向できるため、垂直離着陸や高度な機動性などを得意とし、特に障害物など入り組んだ都市環境において活躍が期待されるという。

一方、ヤマトHDは物流eVTOLなど無人航空機向けに搭載可能な貨物ユニット「ピューパ」の開発を進めている。機体から簡単に外せるため、物流業務の効率化に役立つ。サイクロテックのeVTOLに組み込むことも想定。両社では2021年3月から共同研究をしている。

日刊工業新聞2022年4月14日

編集部のおすすめ