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JR東海が公開、リニア名古屋駅工事現場の姿

JR東海は13日、リニア中央新幹線に新設する名古屋駅の工事の様子を報道陣に公開した。東西に約900メートル整備する新駅のうち、東端部の東工区で準備工事を披露した。同工区は民間商業施設などを解体する必要があった場所。同社で駅工事を担当する関戸淳二部長は「いよいよ本格的な工事に着手する」と意気込みを示した。

同工区は東西約180メートル、南北に20―35メートル整備する地域。2025年内に一連の工事が完了した後、リニアの上下線が交差するための渡り線を設ける。

駅構造物の外周を囲う「地中連続壁」を地下70―90メートルに埋めるため、準備工事中だ。今回、壁外周部の地下10メートルまでをセメントで固める「溝壁防護工」と建物があった場所の地下部分の撤去作業の二つを公開した。

リニアの工事では事故が相次ぐ。関戸部長は「市街化されたエリアの工事のため、関係者と事前のコミュニケーションをしっかり取る」と安全対策を説明した。

日刊工業新聞 2022年4月14日

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