JR東海が次世代バイオディーゼル燃料で試験走行、実証に使う車両は?
JR東海は在来線の試験走行車両でユーグレナの次世代バイオディーゼル燃料を1月下旬から2月にかけて実証する。廃植物油やミドリムシから精製した炭化水素からなる燃料で、燃焼特性が軽油と同等。エンジンの変更なしで使用できる。将来の脱炭素対応に備える。同様のバイオ燃料の実証は鉄道では珍しい。
実証はディーゼル発電と蓄電池を併用する新型特急車両「HC85系」を用い、エンジン単体、車両基地構内の走行、紀勢本線の走行の3段階。軽油との混合、全量バイオ燃料それぞれで、軽油同様に使えるか確認する。
従来のバイオディーゼル燃料は脂肪酸エチルエステル系で、分子構造が軽油と異なり、混合率を5%までとされている。
日刊工業新聞2022年1月21日