次世代太陽電池「ペロブスカイト」、カネカが変換効率20%超目指す
カネカは2025年度までにフィルム型ペロブスカイト太陽電池で、世界最高水準とされる20%を超える変換効率の達成を目指す。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成金交付が決定しており、研究開発を加速する。また同じ25年度までに、信頼性に優れたセル・モジュールの開発や、これを実現するフィルム基板形成工程や発電層形成、電極形成、封止工程などのプロセスの開発も視野に入れている。
NEDOのグリーンイノベーション基金事業の次世代型太陽電池開発に参画する。助成額は非公表。ペロブスカイト太陽電池は軽量性や柔軟性を生かし、既存技術では設置が難しい場所へ太陽電池を導入できると期待されている。
日刊工業新聞2022年4月13日