次世代太陽電池「ペロブスカイト」実用化へ、KDDIの狙い
KDDIは、次世代太陽電池として期待される「ペロブスカイト太陽電池=写真」の開発を手がけるエネコートテクノロジーズ(京都市上京区、加藤尚哉最高経営責任者〈CEO〉)に出資した。KDDIは2022年度中に同社と共同でペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた実証実験を行い、将来的に基地局への導入を目指す。
同社のペロブスカイト太陽電池は薄型、軽量、曲がるといった性質に加え、曇り空や室内光でも高効率で発電可能。設置制約を解消できる。
同出資は、脱炭素などの環境課題に取り組むベンチャーに出資する「KDDIグリーンパートナーズファンド」を通じて実施した。
KDDIは30年度の二酸化炭素(CO2)排出量削減目標を19年度比半減とし、50年までにCO2排出量実質ゼロを目指している。
日刊工業新聞2022年3月29日