東海理化がパラアスリート3選手と契約した背景
チャレンジし続ける姿勢を応援する―。東海理化は4日、パラアスリートの3選手(写真)と所属・スポンサー契約を締結したと発表した。車いすテニスの小田凱人選手とは所属契約を、車いすテニスの諸石光照選手、車いす陸上の金涌貴子選手とはスポンサー契約を結んだ。同社がアスリートと契約するのは初めて。選手の応援を通じ、社内の一体感醸成や地域活性化を目指す。
東海理化は3選手の海外遠征費・滞在費などを支援する。3選手は2024年開催予定のパリ・パラリンピックへの出場やメダルの獲得などを目標に掲げる。
二之夕裕美社長は「3人が不屈の精神で勝利を勝ち取る姿に共感した。活躍してくれることで社員も鼓舞する」と期待。3選手は愛知県出身で、取締役執行役員の西田裕経営管理本部長ダイバーシティ推進室担当役員は「会社が成長してきたのは地域のおかげ。地域を盛り上げていきたい」と語った。
「今後、車いすのパーツなども手がけることができれば」と話すのは二之夕社長。事業とダイバーシティー、社会貢献をより強固に結びつけていく方針。東海理化は社内に16のクラブが活動するなど、企業スポーツにも力を入れている。
日刊工業新聞2022年4月5日