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ホンダ・カワサキ・スズキ・ヤマハ発が参画、ENEOSと挑む2輪電池シェアの仕組み

ホンダ・カワサキ・スズキ・ヤマハ発が参画、ENEOSと挑む2輪電池シェアの仕組み

ENEOSHDなど5社は電動2輪車用電池のシェアリングサービス会社「ガチャコ」を4月に設立

ENEOSホールディングス(HD)など5社は30日、電動2輪車用電池のシェアリングサービスを手がける共同出資会社「Gachaco(ガチャコ)」を4月1日に設立すると発表した。2022年秋をめどに都内などで事業者向けにサービスを始める。脱炭素の機運が高まる中、電動2輪車の普及促進に寄与する考えだ。22年度は電動2輪車200台、23年度は同1000台へのサービス提供を目指す。

新会社にはENEOSHDのほか、国内2輪車メーカー4社が参画する。出資比率はENEOSHD51%、ホンダ34%、カワサキモータース(兵庫県明石市)、スズキ、ヤマハ発動機が各5%。

サービスには電動2輪車の共通仕様に適合したホンダの交換式電池「モバイルパワーパック(MPP)」を用いる。MPPを交換、充電できる機器をENEOSのサービスステーション(SS)などに設置。外出中の充電切れといった電動2輪車の課題の解消に役立てる。

ENEOSHDは電池の循環システムの構築に取り組んでいる。同日会見したENEOSHDの矢崎靖典執行役員は「2輪車メーカーと組むことで構想を実現できると考えた」と述べた。

日刊工業新聞 2022年3月31日

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