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過去最多だった21年スマホ出荷台数、1位アップルに続いたのは?

MM総研(東京都港区、関口和一所長)は、2021年の国内スマートフォン出荷台数が前年比12・2%増の3374万4000台だったとする調査結果をまとめた。調査を開始した07年以降で過去最多だった。第5世代通信(5G)スマホは同3・1倍の1960万9000台で、スマホ全体の58・1%を占めた。

携帯電話全体では、KDDIが3月末で3Gサービスを終了することを受けて、4G対応フィーチャーフォン(従来型携帯電話)の出荷台数も増加した。

メーカー別では米アップルが1681万5000台でスマホ全体の49・8%を占め、国内で「iPhone(アイフォーン)」を発売した08年以降で最多だった。以下、シャープの388万4000台(シェア11・5%)、韓国サムスン電子の269万7000台(同8%)と続く。

MM総研はアップル好調の理由について、アイフォーン13シリーズを21年9月に4モデルそろって発売したこと、楽天モバイルが取り扱いを開始したこと、携帯通信大手の端末値引きが過熱し、同SE(第2世代)がその施策の中心となったことの3点を挙げた。

21年のスマホ出荷台数が過去最高を記録した一方で「高価格端末が売れにくくなるなどメーカーには検討すべき課題も多い」とMM総研は指摘する。特に米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」市場では2万―3万円台の端末が人気で、中国オッポ、小米(シャオミ)のシェアが拡大した。

同社は「中低価格帯での台数、シェアの確保と同時に、ブランド戦略や二つ折りの2画面端末といった付加価値への取り組みにより、台数にとらわれない高価格帯端末による訴求を行うことも重要となる」としている。

日刊工業新聞2022年2月10日

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