村田製作所が120億円投資、新たに「MLCC」生産棟の狙い
村田製作所は、約120億円を投じ生産子会社である出雲村田製作所(島根県出雲市)のイワミ工場(同大田市)に積層セラミックコンデンサー(MLCC)の生産棟(イメージ)を新設すると発表した。2023年6月めどに稼働する。第5世代通信(5G)の進展や電気自動車(EV)の普及で、中長期的に拡大するMLCC需要に対応する。
地上4階建ての新棟の延べ床面積は2万2120平方メートルで、MLCCの生産がメーンとなる。新棟には大田市の別工場で生産する品目についても将来的に一部移管し、効率化で能力増強を図る考え。稼働に合わせ、現地を中心に新卒と中途を合わせ20人程度を新規で採用する計画だ。
村田製は21年度段階で、年約10%のMLCCの能力増強計画を公表している。
日刊工業新聞 2022年3月9日