業界初、MLCCプレス工程にPETフィルム再利用

TDKがシステム構築

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TDKが使用する再生PETフィルム

TDKは積層セラミックコンデンサー(MLCC)の製造に必要なポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを再利用するシステムを構築した。同社によると、再生したPETフィルムをMLCCの製造工程の一部で再び使うことに成功したのは電子部品業界で初という。今後、他の製品でも同様の取り組みを行い、リサイクルPETフィルムの利用率を2026年に20%まで高めたい考え。資源を有効活用し、二酸化炭素(CO2)の排出量削減に貢献する。

PETフィルムはMLCC原料の誘電体粉末と樹脂を混ぜたペーストをシート状に形成するための土台にしたり、積み上げたシートに圧力をかけて密着させるプレス工程で金型とシートの間に敷いたりして使用する。使用後のフィルムには塗装物や誘電体が付着しているため焼却処分するか、絨毯や車のシート材などに転用するしかなく、MLCCの製造工程で再び使うことはできなかった。

今回、TDKは使用後のフィルムを協力先のリサイクル企業で洗浄し、チップ化。これを材料に東レが再びフィルムに成膜する。TDKはこの再生PETフィルムを調達し、三隈川工場(大分県日田市)ではがれやすくするためのコーティング処理を表面に行った上で、MLCCのプレス工程で再び使用する。再生PETフィルムは新品のフィルムに比べ、CO2の排出量を約10%削減できる。

今月から順次導入する。今後はMLCCのシート形成工程や、インダクターなど他の電子部品の工程でも再生PETフィルムが使えるようにし、現在数%の使用率を26年に20%まで高める。

日刊工業新聞 2022年1月17日

キーワード
TDK PETフィルム

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