村田製作所が「MLCC」増産、設備投資に6400億円の深謀遠慮

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タイの新生産棟(完成イメージ)。拡大するMLCC需要に備え、同国で新たに生産を開始する

村田製作所は、2023年3月期からの3年間で通常の設備投資とは別枠で、環境対策やM&A(買収・合併)を含む新技術獲得、デジタル変革などの戦略投資に合計2300億円を投じる。積層セラミックコンデンサー(MLCC)増産など通常の設備投資には6400億円を投資する。積極投資により変化、拡大する市場を取り込み、25年3月期連結売上高は22年3月期予想比15・6%増の2兆円を目指す。

15日発表した3カ年中期経営計画の中で明らかにした。顧客への価値提供がハードウエアからソフトウエアに変化するのに対応し、「(MLCCなどの部品やモジュールにソフトを組み合わせた)ソリューションの提供能力を上げる」(中島規巨社長)。ソリューション提案を主とした新事業で31年3月期に売上高1000億円規模に育てる方針。そのため、他社と差違化できる技術の獲得などに積極投資する。

足元で需要が拡大するMLCCは、タイで増産する。タイでの生産は初めて。チェンマイ近郊に置く電子部品工場近隣の土地を購入し、約120億円を投じて延べ床面積約8万平方メートルの新棟を建設。23年10月に稼働する。生産能力は非公表。

日刊工業新聞2021年11月16日

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