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大林組が生産性向上へ開発、「4Dシステム」の仕組み

大林組が生産性向上へ開発、「4Dシステム」の仕組み

「4D施工管理支援システム」の表示イメージ

大林組は現場の稼働状況を遠隔から即時に一元管理できる「4D施工管理支援システム」を開発した。デジタル空間上に人やモノなどの現場の状況を反映するデジタルツインを施工管理に活用。遠隔からの現場管理や管理業務の支援により施工管理の手間を削減し生産性向上につなげる。

同システムは建築の3次元モデリング技術「BIM」の3次元モデルを基にした建築物の施工状況に、飛行ロボット(ドローン)で取得した点群データを重ね合わせて現場の起伏などを再現。そのデジタル空間を基盤としてIoT(モノのインターネット)化した重機の位置や稼働状況、監視カメラの映像、作業員の出勤情報など現場管理に必要な情報を連携、迅速に現場の状況を反映させる。

また、クレーンに無線情報収集システムを搭載し、全球測位衛星システム(GNSS)による位置・方位や、各種センサー機器を通じてブームや旋回の角度、鉄骨のつり荷重、キャビン内のモニター監視による揚重状況など、クレーン稼働状況を即時に取得。取得した情報は、つり荷重や位置をBIMデータ上の設計重量や位置と突き合わせて、鉄骨部材が取り付けられた時期を推測し、出来高を算出するなど管理業務の支援に活用できる。

日刊工業新聞2022年2月28日

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