EV走行中給電を社会実装、関西電力などが技術開発に挑む
関西電力とダイヘン、大林組の3社が中核となり、電気自動車(EV)の走行中給電システムの技術開発に取り組む。同時に同給電システムが導入された都市のエネルギーマネジメントシステム(EMS)の技術開発も進める。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業にこのほど採択。ダイヘンの大分県の試験場でシステムを実証し、2025年に開催される「大阪・関西万博」での実装を目指す。
走行中給電システムは、道路に埋め込んだコイルとEV側のコイル間で起こる電磁誘導の原理で電気を送る技術を確立する。EMSからの給電制御試験や電磁波の安全性、給電システムの道路埋設の課題を抽出していく。今回のプロジェクトは複数の大学や日本自動車工業会も参画する。
日刊工業新聞2021年11月22日