三菱重工グループ初、ゴミ焼却施設に「CO2 回収装置」設置
三菱重工エンジニアリング(横浜市西区、寺沢賢二社長)と三菱重工環境・化学エンジニアリング(同、菱沼隆之社長)は、横浜市、東京ガスと共同で、ゴミ焼却施設の排ガスからの二酸化炭素(CO2)の回収・利用(CCU)の実証実験を2023年1月に始める。期間は約1年間を予定。三菱重工業はCCUを重要戦略に位置付ける。
三菱重工グループがゴミ焼却施設にCO2回収装置を設置する初の事例になる。
横浜市のゴミ焼却施設「鶴見工場=写真」(横浜市鶴見区)に、三菱重工エンジの小型CO2回収装置を据え付ける。1日の回収量は0・3トン。プラント型の従来方式ではなく事前にモジュール化する新方式を採用し、納期を短縮する。
分離・回収したCO2は、東ガスの横浜市鶴見区の施設に輸送し、東ガスが産業ガスに利用する。東ガスが注力する、CO2を水素と反応させてメタンを合成するメタネーションにも利用する。
日刊工業新聞2022年2月25日