1時間に600個の荷降ろしができる。川崎重工が開発したロボットが凄い!
川崎重工業は、人の代わりに荷降ろし(デバンニング)を行う物流分野向けロボット「Vambo(バンボ)」を3月1日に発売すると正式発表した。コンテナ内のさまざまな重量物(ケース)の荷降ろし作業を自動化する。一般的なコンテナには1台当たり約1000個のケースが積載されている。バンボでは3次元の人工知能(AI)ビジョンシステムと専用ハンドにより、1時間に最大600個の荷降ろしが可能になる。
バンボは川重の中型汎用ロボット「RS080N」に無人搬送車(AGV)を組み合わせたパッケージ商品。最大30キログラムのケースを搬送できる。AGVと一体型のため自走が可能。設置工事が不要で、既設の物流センターにも導入が容易だ。
川重独自の認識アルゴリズムを搭載した3次元ビジョンシステム「K―VStereo」にAI機能を付加したことで、側面からケースの大きさや位置ずれ、傾きを即座に自動認識する。大小多数の寸法の違うケースが混在する場合も対応できる。
ハンドも独自開発し、ケースの寸法違いなどに対応する。荷降ろし可能なケースの寸法は横250ミリ―650ミリメートル、奥行き280ミリ―600ミリメートル、高さ130ミリ―550ミリメートル。
日刊工業新聞2022年2月25日