【決算一覧】川重・IHIは上方修正、造船・重機大手の業績支えるそれぞれの好調事業

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造船・重機大手5社の2021年4―12月期連結決算が出そろい、2社が22年3月期連結業績予想を上方修正した。川崎重工業は2輪車がけん引。IHIは航空機エンジンの保守が伸びる。4社が増収、増益または黒字転換を予想。各社とも好調な事業が業績全体を支え、コングロマリット(複合企業)の強みが生きる。

川重は営業利益を従来予想比60億円増の460億円に引き上げた。前期の53億円の赤字からのV字回復となる。北米で好調な2輪車などの部門が、このうち400億円を稼ぐ見込み。同部門の従来予想から90億円積み増した。山本克也副社長は「需要が旺盛で、販促費が減少した」と増益要因を挙げる。

IHIは営業利益を同100億円増の800億円に上方修正した。航空機エンジンなどの部門は130億円の赤字を見込むが、前期から赤字幅は271億円縮小する。福本保明財務部長は「スペアパーツ販売が順調に回復している」と手応えを示す。

通期予想を維持した企業では、三菱重工業は主力の火力発電などの部門の事業利益が前期比276億円減を見込むが、フォークリフト、冷熱機器などの中量産品や製鉄機械の好調さで補う。小沢寿人最高財務責任者(CFO)は「全体として年度見通し達成に進んでいる」と分析する。

住友重機械工業は全4部門が営業増益を見込み、バランスの良さを発揮する。主力の油圧ショベルは日本や北米で伸びており、採算も改善した。

コングロマリットの弱みが出たのが三井E&Sホールディングス(HD)だ。持分法適用会社の三井海洋開発で、ブラジル沖の浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO)の建造遅れなど多数のトラブルが発生。この影響で、通期の当期損益は赤字転落を見通す。

日刊工業新聞2021年2月11日

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