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若年技術者も使える!西松建設がトンネル吹き付けコンクリの平滑連続新工法を開発 

若年技術者も使える!西松建設がトンネル吹き付けコンクリの平滑連続新工法を開発 

吹付機を用いた実機試験

西松建設は、ジオマシンエンジニアリング(東京都荒川区)とコンクリートを平滑に仕上げるトンネル連続ライニング工法「PL―CAST」を開発したと発表した。山岳トンネル工事の吹き付けコンクリートの平滑な表面仕上げは熟練作業を要するが、吹付機のエレクターブームに搭載して動きを制御するクローラー型専用型枠と急結剤を添加したコンクリートを採用し、平滑で連続的な施工を可能にした。粉じんやはね返り量も抑制し、若年技術者でも利用できる。2022年度の実用化を目指す。

新技術は支保工の建て込みに使用する吹付機のエレクターブームに、クローラー型の専用型枠を搭載して施工する。専用型枠は支保工面に沿って移動し、打ち込むコンクリートは流動性が高く急硬性なため、連続的な表面処理を可能にした。吹付機は小さな動きを制御しやすい制御方式を採用。エレクターブームに取り付けた傾斜計や回転計、距離計など各種センサーで型枠の位置や傾きを把握する。

一方、コンクリートは高強度配合(水セメント比42%、単位セメント量で1立方メートル当たり450キログラム)を標準とし、専用の混和剤を添加、混合して初期の流動性と急硬性を実現した。コンクリートを支保工の背面の隅々まで充填でき、打ち込んでから60―90秒で型枠を動かせる。施工速度は現行の吹き付け施工と同程度で、粉じんやはね返りに伴うロスを最小限に抑える。

日刊工業新聞2022年2月4日

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