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初の1兆円台は目前、産業用ロボット受注額が過去最高に

日本ロボット工業会は、2021年の産業用ロボット年間受注額(会員ベース)が前年比29・6%増の9405億円で過去最高を記録したと発表した。新型コロナウイルス感染症や部材不足の影響が長期化するが、生産性向上や労働者の減少に対応するための自動化ニーズは堅調。集計中の会員と非会員を含めた21年年間受注額は前年比27・7%増の約1兆970億円となり、初の1兆円超えを見込む。

27日発表した21年10―12月期のロボット受注額(会員ベース)は、前年同期比3・9%増加の2310億円で6四半期連続の増加となった。海外(輸出)、国内の出荷額はともに前年同期比20%を超える水準。国内は半導体用などを含む電気機械製造業向けが前年同期比41・6%増と大幅に伸びた。海外(輸出)は自動車産業向けが多い溶接用で同34・9%の増加となった。

22年の年間受注額(非会員を含む)は、21年比3%増の1兆1300億円を想定する。


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日刊工業新聞2022年1月28日

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