半導体搬送用ロボットの生産3割増やす川崎重工、部品不足への対応は?

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川重の半導体搬送用ロボットで、ウエハーに見立てた薄板を高速搬送する(西神戸工場のショールーム)

川崎重工業は2021年度に半導体搬送用ロボット(クリーンロボット)の生産台数を20年度比約30%引き上げる方針だ。IoT(モノのインターネット)やスマートフォンの普及、CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)対応などにより半導体需要が中長期で膨らんでおり、もう一段の増産も検討する。

川重は明石工場(兵庫県明石市)と西神戸工場(神戸市西区)、中国・蘇州工場(江蘇省蘇州市)の3拠点で産業用ロボットを製造する。半導体搬送用ロボットは国内の2拠点でのみ生産している。

川重は半導体搬送用ロボットで世界シェアの5割程度を握る。これまで年7―8%だった半導体製造装置の成長率が直近では20%の伸びを示しており、追い風となっている。

一方、部品・部材不足の影響が出始めており「ロボットアームの製造に問題はないが、コントローラーが追いつかない」(高木登執行役員ロボットディビジョン長)。サプライチェーン(供給網)の強靱(きょうじん)化や設計変更に取り組みつつ、継続的に増産対応を進める。

川重のロボット分野の売上高に占める半導体向けの比率は3割程度。21年度は前年度比26%増の300億円を見込む。日本ロボット工業会の統計(会員ベース)によると、クリーンロボットの総出荷額は19年が359億円、20年が449億円と増加傾向にある。

日刊工業新聞2021年12月9日

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