レンゴーが開発に挑む。顧客データを活用した「停止しない包装ライン」の全容

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レンゴーが手がける自動包装システムは、通販関連からの引き合い・受注が増えている

レンゴーは顧客データを活用し、突発的な故障を減らして停止しない包装ラインの開発に着手した。包装する商品のサイズや重量、出荷数といったデータ、既存システムの稼働データを取得・解析することで構築し、数年内の実用化を目指す。通信販売市場の段ボール需要に対応し、包装ラインのデジタル変革(DX)を推進。主力の高さ可変タイプの機種を軸に、2025年度には包装システム事業売上高を現状比1・5倍に引き上げる。

レンゴーは製紙から段ボール、紙器などのほか、包装システムを手がける。通販市場の拡大を契機に、箱向けの包装材料とともに、内容物を箱に収める包装システムの総合提案により一括受注を進める。

通販向けシステムは段ボールシートの高さを商品サイズに応じて変えられるタイプが主力。発売10年で累計約100台を販売しており、DX対応などで25年度までに約100台の販売を見込む。

レンゴーが顧客に訴求するのは包装現場の人手不足に対応する自動化、環境対応や物流効率向上のための最適化の二つ。最適化に注力するにはDX対応が不可欠だとして、顧客の理解を得て内容物に関するデータ、システム稼働時の各種データを収集。蓄積されたデータを解析し、次世代システムの開発につなげる。社内では包装技術部がシステム開発部などと連携し、IT系や設計・開発関連企業とも協業していく。

レンゴーのシステムは段ボール原紙や緩衝材のムダをなくし、コスト低減や環境配慮などを重視した設計。環境面では台車やトラックへの積載効率向上、家庭用ポストに入るパッケージの拡充により配達頻度や二酸化炭素(CO2)排出量の削減につなげている。

さらに同じ底面積で高さが変えられるタイプに加え、対象物に応じ、縦、横、高さの3辺すべてを変えられる包装機があり、ロボットや搬送機器など周辺装置との組み合わせも必要となる。今後はロボットなど専業メーカーとの連携を進め、包装システム事業を拡大する方針だ。

日刊工業新聞2022年1月5日

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