EV需要が期待できる鍛圧機械、それでも業界団体が大きな受注高増は見込まない理由

  • 0
  • 1

日本鍛圧機械工業会(日鍛工)は、2022年暦年の鍛圧機械受注高を21年予想比4・6%増の3400億円とする見通しを発表した。2年連続の増加を見込むものの、伸び率は若干の増加にとどめた。電気自動車(EV)関連を中心に設備投資の継続が期待できる一方、日鍛工では「中国経済の停滞感や部品・部材不足、海運混乱の懸念が残る」(事務局)と見る。

プレス系機械は同7・7%増の1400億円に設定した。モーターや蓄電池などの世界的なEV関連投資に加え、国内で自動化需要なども伸びる見通し。板金系機械は同4・5%増の1150億円を見込む。国内で半導体製造装置や社会インフラ、デジタル関連、建材向けの需要に加え、政府の補助金による下支え効果も期待される。プレス系、板金系ともに2年連続の増加となる見通し。

サービスは横ばいの850億円の見通しで、「保守部品の供給が滞る影響」(同)を加味した。

プレス系と板金系を合わせた機械合計は同6・3%増の2550億円。その内、国内は同7・4%増の1450億円を予想。輸出は同4・8%増の1100億円で、欧米を中心に消費需要の回復とEV化対応による設備投資がけん引役となる見通し。また、新型コロナウイルス対策が進めば、「東南アジアやインドなどの新興国での投資拡大も期待できる」(同)としている。

21年暦年は前年実績比41・8%増の3250億円で、2年ぶりに3000億円を上回る見通し。

日刊工業新聞2021年12月17日

キーワード
日本鍛圧機械工業会

関連する記事はこちら

特集

このサイトでは、アクセス状況の把握や広告配信などのためにクッキー(Cookie)を使用しています。オプトアウトを含むクッキーの設定や使用の詳細についてはプライバシーポリシーページをご覧ください。

閉じる